貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

魚住昭『渡邊恒雄メディアと権力』(講談社文庫)
冒頭、野中広務が料亭で土下座するシーンから始まるのは衝撃的。他の新聞やTVにも派閥記者と言うのはいたけれど、その影響力はあくまで社内。他社の記者や議員さえも挨拶に来る程の派閥記者と言うのは後にも先にもこの人だけ、ということらしい。それにしても人脈が凄い。日本テレビ会長の氏家は学生時代からの盟友だし。もっとも、氏家からしたら日本テレビに飛ばされた、という感じのようだけど。とりあえず、政治力は社会に出てからも大切だなぁ、と思ってしまった。

「なぜあんな役に立たない人まで可愛がるんですか?」

「犬だって尻尾を振ってくるヤツはかわいい。」

 

渡邊恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)