貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ『トランス・アトランティック』(国書刊行会
さっそく読了。相変わらずの壊れぶり。すたすた歩きに拍車騎士団、バカボコ殺人で笑いが伝染、笑ってバカッ、笑ってボコッ、バカバカ爆発!って書いてもホント意味わからないだろうけど。読まないとわからない。本書には前書や日記も収録されていて、ゴンブローヴィッチの目指す所がなんなのか、も分かりやすくなっている。非常に有り難い。そういえば『フェルディドゥルケ』が復刊するかも?らしい。集英社から以前刊行されてたものが今度は平凡社ライブラリーから出るんだとか。こういう権利関係どうなってるんだろ?てかなんで集英社はヘリテッジシリーズとかで出さないんだ??意味わからん。もったいない。ASIN:4336035946

ポーランドへの従属を解け!少しでもいいから、身を引き剥がせ!跪いた膝を上げよ!民続という名の集団的な圧政から個人を守ることを可能にするようなもうひとつの感情の極を明らかにし、合法化すること。そして、何よりも重要なのは、ポーランド的な形式に対する自由を獲得し、ポーランド人でありつつも、より幅広く、しかももっと大きな何ものかであれるようにすること!

 

ワルシャワ版前書より