2004-10-09 ■ 読 マリオ・バルガス・リョサ『フリアとシナリオライター』 筆者の自伝的な要素の強い小説。国書刊行会の「文学の冒険シリーズ」で第1期刊行予定に入っていたのだけど、遅れに遅れて今年刊行。主人公の視点とラジオドラマのシナリオとが交互に展開されていて、微妙に関係がある当たりが面白い。書くという事について書かれた小説、ではあるのだけど、小難しい事は抜きにして何よりもスラップスティック・コメディとして楽しめる。ASIN:4336035989