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アルフレッド・ヒッチコック『サイコ』

植草甚一効果でヒッチコックが無性に見たくなってしまった。シャワーを浴びている時に殺されるシーンはあまりにも有名。今となっては当たり前だけれども、排水口へ流れ込むお湯の色で流血を表現したり、工夫が一杯。丸いシャワー、排水口、瞳、のイメージの連鎖は圧巻。

アルフレッド・ヒッチコック『マーニー』

幼い頃のトラウマで赤いものを見るとおかしくなっちゃう女性のお話。お掃除おばちゃんと金庫破り中のマーニーを同じ画面に納めるショットはまさにヒッチコック流サスペンス。音を立てないようにヒールを脱いで逃げようとするのだけど、途中で靴を片方落してしまう。お掃除おばちゃんに発見されるかと思いきやおばちゃんは気づかない。なんで？と思っているとマーニーが逃げた後におばちゃんの知合いみたいな男性がやってきて耳元で大声で挨拶をする。耳が遠かったという落ちなのだけど、サスペンスの盛り上げ方と緊張からの解放、その見せ方が非常に面白い。