貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ハワード・ホークス『エル・ドラド』
ジョン・ウェイン主演のコテコテの西部劇。ジョン・フォードよりもホークスの西部劇の方が男臭い気がする。カメラをやっていた癖に詳しいことはわからないのだけど、俳優の顔を活かすも殺すも照明次第なんだなぁ、とわかってきた。スタジオ撮りの際の照明の事とか、少し学んどいたら面白かったかもしれん。
篠田正浩『暗殺』
若い頃の篠田正浩は実験精神に富んでいてかなりトンがっている。手持ちカメラを使ってある人物の視点を再現しようとしたり、斜めからの大胆な構図などハッとする画が多い。後半の暗殺シーンの緊張感も秀逸。でも途中なんかつまんねーなー、と退屈してしまう箇所もそれなりにあるんだよなぁ。とはいえ、『スパイゾルゲ』の百万倍面白いのは確か。今の所、若い頃の篠田正浩は見れるが年と共に右肩下がりの人、という印象。

 

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