貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

呉智英『言葉の常備薬』(双葉社
言葉使い等、日本語にまつわるお話を集めた本。いわゆる若者の日本語の乱れがどうのこうのとか、そういう類いの本じゃないので良かった。ちょっとしたトリビアに満ちていて、日本語としてはT字路ではなく丁字路が正しい。だけど丁字路の事を英語で何と言うかというと、T-Junctionで、要するにT字路。つまり丁字路はT字路なんだ、というお話とか。

無意味な開発ということで現在も問題になっているのが、長良川河口堰である。(中略)開発に反対する住民運動も盛り上がっている。ところで、この運動を積極的に担っている住民の一人が開発美佐子さんである。珍しい姓であるという以上に運命の皮肉を感じる。

 

「名前の不思議不思議な名前」p.218より

 

言葉の常備薬