- 辻静雄『辻静雄コレクション2』(ちくま文庫)
- 「王様の料理人にして料理人の王様」と称されたエスコフィエの伝記が面白い。ホテル王リッツと組んで名声を欲しいままにする華やかさの一方で、分業による料理の効率化や作業手順の簡略化など今に至るフランス料理の土台を築きあげた人らしい。ちなみにケーキ屋さんの名前で有名なアンリ・シャルパンティエはエスコフィエの甥に当たるそうな。ちなみにケーキ屋さん自体は別にシャルパンティエの店と言うわけではなくて、創業者がシャルパンティエが考案したデザート「クレープ・シュゼット」にいたく感動したから店名にした、らしい。