貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

『MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』(メディアワークス
MS大図鑑シリーズの復刻版。兵器などの設定の細かさにビックリ。MSの性能はジオンの方が上回っていたにも拘らず負けた背景には操縦システムの複雑さがあったらしい。連邦軍のMSはコンピューターによる補助システムがあって、熟練兵でなくとも操れたんだとか。最終的にジオンはMSを使いこなせるパイロット不足に陥った、と。よく考えるなぁ。この辺の設定の精緻さが単なる子供向けロボットアニメでは終わらない所以か。プラモデルと言い、アニメと言い、商品展開で群を抜いている化け物コンテンツだけに何かと気になる。今のガンダムは小学生の心をどれくらい掴んでるんだろう?設定の精緻さは維持しつつも小学生は小学生なりに夢中になれる事がとても大切だと思うのだけど。
喜国雅彦『本棚探偵の回想』(双葉社
ミステリーは全くの門外漢なのだけど、本好きの精神はジャンルを越えるらしく、読みだしたら面白くて止まらない。古本関係の本は色々あるけれど、これはかなりの面白さ。神保町で古本を探したことがある人ならばきっと誰でも楽しめる。ハマってしまった人の思考回路が垣間見えて行き着くとこまでいくとこうなってしまうのか、と少し複雑な気分にもなるけれど。只今AM3時45分。満足。

 牧野は好きな作家だ。古書で見つけると迷わずに買っている。もちろん買うだけで読んだことはない。一度だって読んだことはない。読んだことがないのにどうして好きになれるんだと訊かれたら困るが、後藤真希とヤッてなくても「モー娘。」のファンになれるというのと多分同じことだ。

 

「すべては俺の店(後編)」よりp.37

 

機動戦士ガンダム MS大図鑑 宇宙世紀ボックス (エンターテインメント・バイブルシリーズ)  本棚探偵の回想