貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

デイヴィッド・プロッツ『ジーニアス・ファクトリー』(早川書房
1980年、今から25年前に「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」、通称「ノーベル賞受賞者精子バンク」ができてから99年に資金難で潰れるまでに、なんと200人の子供が産まれていたんだとか。で、実際その子供たちはどうなったの?優秀なの?てかその精子提供者は果たして本当に優秀な人物を集めたものだったの?みたいな事を徹底的に取材したノンフィクション。意外と読むのに時間がかかった。精子バンクの杜撰な実態にはビックリするし、精子提供者と、その精子によって産まれた子供との対面などは興味深い。美談なんかじゃ全然ないよ、現実はとてもシビアです。ちょっと子育てについて考えてしまった。

 

ジーニアス・ファクトリー