貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説』(平凡社
1巻。長らく絶版だったものが文庫化!快挙ですよ、これは。キリスト教の成人伝説を片っ端から集めて紹介しているもの。宗教画とかに出てくるモチーフ(アトリビュート)の意味とかが良くわかります。史記の列伝キリスト教版といった感じ。でもそこまで物語性があるわけではない、つーか基本パターンは同じなので、眠くはなりました。迫害を受けそうになるも神の恩寵で救われるパターン(未然に危機が回避される)としっかりとひどい仕打ちを受けてその報いとして相手に罰が当たるパターン。どちらかと言えば僕は前者のパターンのほうが良いですね。苦しまなくて済む方向での奇跡を望みます。

 

黄金伝説 1 (平凡社ライブラリー)