- 重松清『永遠を旅するもの』(講談社)
- XBox360のゲーム、ロストオデッセイのスピンアウトかと思いきや、ゲームの中で出てくる短編、すなわち重松清担当分がそのまま本になっただけ、という詐欺な1冊。斬新なメディアミックスを期待したのだけど、企画としてそのまま本出すってのはあまりにも能がないのではなかろうか。
- 諸星裕『プロ交渉人』(集英社新書)
- オリンピックやワールドカップの招致をはじめとしたスポーツ業界をめぐるロビー活動の実態は読んでいて面白かった。柔道やスキー、水泳など、日本に不利なルールがまかり通っていってしまうのも、要するに国際的なロビー活動が弱いから。スポーツ・ポリティクスっていう言い方が新鮮、でもまさにそんな感じ。