- 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』(ちくま文庫)
- 4~6巻。テレビの鬼太郎とはずいぶんイメージが違うので新鮮。妖怪も鬼太郎も、強いんだか弱いんだかわからん。それと、対決シーンがすぐ終わるのが何ともいえない味を醸し出している。あっさりなのです。で、なんだか良くわからんところにページが割かれている。その独特な間合いが、いい感じ。
- 永井豪・石川賢『ゲッターロボ』(双葉文庫)
- 全2巻。初出がなんなのか書かれていない、のは問題じゃないかな。途中明らかに別人の絵のエピソードが挿入されていたりします。僕はこの本をアマゾンで購入したのですが、アマゾンはスリップ抜かないんだね。出版業界のアナログな商品管理になんて合わせていられないよ、ということですね。たった2冊ですが、アニメよりも恐竜帝国のハチュウ人類と地竜一族のこととか、うまく描けていた気がします。ハヤトのキャラがいまいち立っていなかったのが残念。テレビ版でのハーモニカを一人で吹いているニヒルキャラ、を踏襲していただきたかったです。
- トーベ・ヤンソン ラルス・ヤンソン『ムーミンコ・ミックス』(ちくま書房)
- 2巻。ムーミンの60周年を記念して発行されたオリジナルコミック。アニメと全然違うのは鬼太郎やゲッターロボと一緒。やっぱテレビってのはテレビ用に丸くなったもんが多い。「正しい市民の会」のメンバーに触発されて働いてみるムーミンパパ、とかなんだかシュールです。