貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

P.G.ウッドハウスブランディングズ城は荒れ模様』(国書刊行会)
イギリスが産んだユーモア小説の大家、ウッドハウス。こんなに翻訳されるようになって本当に良かった。本書はブランディングス城シリーズの長編小説。なんかの本に、行き着く先が不幸な状況とわかっているのに、自分では抗いようのない状況に押し流されてしまうところに悲劇が生まれる、なんて書いてあった気がする。喜劇も根本的なメカニズムは同じかもしれないなぁ、とウッドハウスの長編を読むと思ったりするのです。

 

ブランディングズ城は荒れ模様 (ウッドハウス・スペシャル)