貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

藤子・F・不二雄『パーマン』(小学館)
待望の藤子・F・不二雄大全集が自分の誕生日に刊行開始。こんなに嬉しいことは無い。発表当時の表現にこだわる人が多いけれど、まぁ、色々と事情があるんだろうなぁ、とは思います。精神病院うんぬん、はやっぱりそのままじゃ難しいと思う。まぁ文学全集のように別巻を1、2冊つくってそこら辺の表現の変遷まで追えたら凄いのだけど、漫画の全集でそこまではやらないか。そこに漫画だから、とバカにしている部分がありゃしませんか、という気分になる所があって、ムキーっとするファンも出てくるのでしょうな。昔の漫画の中にある、その時代の常識を表現する描写に出会うと嬉しい気持ちになります。アマゾンで野宿しつつ、これで顔を洗わなくてもお母さんに怒られないで済む、っていう発想とか。ジョン・ウェインをもじって西部劇風の話に出てくるキャラクターがジョン・上井だったり。

 

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)