貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

バルテュス、自身を語る』
晩年のバルテュスが語った回想を収めた1冊。とにかく時間の流れが、ゆったりとしている。言葉の裏に流れる時間の雄大さ。絵を描くことは祈ること。ピエロ・デ・ラ・フランチェスカの影響を受けている位の認識だったけど、心酔していた、が正しいなぁ。そしてバルテュスの作品は決してロリータ的な嗜好や倒錯的な性とは関係がないことも認識。「ギターレッスン」はあえて挑発した的な発言はあったけれど。色々とふまえた上で、改めてバルテュスの絵が観たくなる1冊。