貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』
情報に翻弄されてる自分の愚かさが浮き彫りになるような気分。何にでも気の効いたことが言えるような教養って本当は薄っぺらいんだよなぁ。はっきり言われるととても新鮮だ。でも色々知りたいという欲求があるのもまた事実。量が質に転化することもあると思ってるけど1つを深めることの凄まじさを思い知らされる。このままでいいのか、自分。ビジネス書や自己啓発系の本なんかよりもよっぽど深く自分を揺さぶられる。読むということは、とても危険な行為という氏の言説はまったく持って正しい、と揺れてる自分が証明してしまう。文学と革命の話なんだけども・・・。
切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話

切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話