貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ルパン三世2ndTVシリーズ 14』
79~84話。もはや惰性で見ている感じではあるけれど、ここまで来たからには全部見きってやるぞという気分ではある。
スタンリー・キューブリック『非情の罠』
キューブリック長篇第2作目。終盤のマネキンだらけの部屋での戦闘シーンはキューブリックっぽく感じた。モノクロのネガのような映像がワンシーンだけだがとても効果的。だけど全体的には総じて普通、といった印象。
小津安二郎非常線の女
小津の戦前のサイレントもので、小津作品としては異色のギャング映画。まだこの頃は多少なりともカメラが動く。でもガラスのドアを逆から移して文字が逆さに見えたりとかドキッとする撮り方をしている。オーソドックスのように見えてアバンギャルド。日本映画には見えない無国籍な雰囲気も特徴。小津のアメリカ映画好きの賜物か。惜しむらくはヒロインの田中絹代が凄まじいミスキャストだということ。どこからどうみても悪女には見えず、洋服も似合わない。脇役の水久保澄子という女優がとても綺麗で、主演女優を食っていた感あり。ちなみにこれは小津全集4巻に収録されている模様。

 

非情の罠 [DVD] 小津安二郎 DVD-BOX 第四集