貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

某野球大会見納め 最後の最後で勝てました。良い気分の見納め。その後後輩などを交えて飲み、ビリヤード、ダーツをして終電で帰宅。ビリヤード、ダーツ熱再燃。寝不足もあり疲労困憊。今日の日記は手抜き。 三越改装オープン ロフトやジュンク堂が入った。ロ…

『ルパン三世2ndTVシリーズ 20』 115~120話。19巻が借りられていて手に入らなかったので20巻を先に見る。超コミカルキャラ化は止まったのか?116話は正月らしく除夜の鐘&七福神の宝舟ネタ。しかしまぁなんというか、一話完結ものを大量…

ルキノ・ヴィスコンティ『山猫』 貴族の衣装はホントかっこいいなぁ。うっとりしてしまった。燕尾服着ることとか一生で何回あるのかなぁ、と思ってしまった。空いてるだろうと思いきや、中高年の客で満員。アラン・ドロン世代かしらん。まぁでも実際カッコイ…

蜷川幸雄演出『ソフォクレス:オイディプス王』 ギリシャ公演の模様を録画しておいたので見てみる。まずオイディプス王と言う話自体に圧倒される。話のイメージを損なわない良い演出だったんだろう、多分。東儀秀樹の音楽がやや違和感があったが、衣装の素晴…

ミュージカル『フォッシー』 天才演出家ボブ・フォッシーが手掛けた数々の名作の名場面を再構成したベスト盤のようなミュージカル。主演のベン・ヴェリーンのいぶし銀のような魅力がたまらない。彼の歌う「Life is just a bowl of cherries」は絶品。ダンサ…

原研哉『デザインのデザイン』(岩波書店) 非常に面白かった。情報の質を高める事でより深いコミュニケーションを達成する。これはデザインだけでなくて編集にも通じる事のはず。「情報デザインのゴールはユーザーに力を与えること」というリチャード・ソー…

Don Friedman『Circle Waltz』 『Kiss Me Kate』を見ていたら流れていたスタンダードナンバーを聴きたくなったので、引っ張り出してくる。「So in Love」と言えば、やはりこのアルバムが思いつく。ドン・フリードマンは白人のピアニスト。リリカルなタッチは…

須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』(白水Uブックス) イタリア文学の翻訳者として知られている須賀敦子のエッセイ集。良心的な本屋では彼女の死を悼み、須賀敦子コーナーが設けられているようだ。少なくとも、青山ブックセンターや紀伊国屋書店ではそうだ…

Financial Japan 紀伊国屋をふらりと覗いたらこんなの出てたんだけど、どうなんだろ?木村剛責任編集、らしいけど、いつの間にか何やってんだ?って感じなんですが・・・。どうしても胡散臭く見えてしまうのよね・・・。銀行員とか読むのか?

蜷川幸雄演出『チェーホフ:三人姉妹』 演劇はほとんど見たことがない。どうしてもあの演劇特有の不自然な喋り方が気になってしまう。今の平凡な日常、閉塞感から抜け出したいともがく人達の話。なかなか重苦しくてドっと疲れた。

『植草甚一スクラップ・ブック1 いい映画を見に行こう』 晶文社創立45周年記念復刊ということで、植草甚一のスクラップ・ブック全41巻が復刊!毎月3冊のペースは懐を直撃するけれど、致し方無し。自分の好きな事について素直に話している感じの本は読…

井伏鱒二『井伏鱒二文集1』(ちくま文庫) 井伏鱒二と言えば『山椒魚』や『黒い雨』を書いた人だと言うことは知っているが、ちゃんと読んだ事はない。まぁ『山椒魚』とか読んだ事はあるけれど、その後積極的に読んだ訳でもなく、名前は知っている作家に留ま…

フローベール『感情教育 下』(岩波文庫) 文学史上傑作中の傑作なのだけれど、そこまでのめり込めず。細々とやる事があったりして読書がブツ切れになったのも良くなかったのかな。まぁ、しゃあない。『ボヴァリー夫人』を久しぶりに読み返したい気分になっ…

北島三郎『加賀の女』 「かがのひと」と読む。女と書いて「ひと」と読む。演歌のお約束。ひょんなことからこの曲を知り、家のCDをひっ繰り返して探したらさぶちゃんのベストみたいなのに入ってた。ちょっとハマり気味。

丸善日本橋店閉店 改装のため閉店。07年に新社屋を建て、リニューアルオープンする予定。戦後初の鉄筋ビルで1952年から52年間営業していたことになる。 昨日買った本が届く アントン・チェーホフ『チェーホフ全集』(中央公論社) 蓮實重彦『映画狂…

小沼丹『小さな手袋/珈琲挽き』(みすず書房) 人にあまり教えたくない作家というのがいる。小沼丹はその筆頭だろう。だから何も言わずにこっそり愛することにする。未知谷から全4巻の全集が刊行された。出版業界も捨てたもんじゃない。

青山真治『月の砂漠』 三上博史の演技は良いかもしれんが、全体的に面白くない。ちょっと期待してただけに残念。なんか頭でっかちで引き込まれるものが無かった。残念。まぁ毎回ユリイカ並の出来を期待するのは酷か。ユリイカは凄かったのになぁ、と思いなが…

田中小実昌『香具師の旅』(河出文庫) 「私小説」のような「小説」。田中小実昌が語っているように見えて、そのお話はどこか作られたものな訳で、そういうトリックに気づくまではちょっとずつ違和感を感じる。何も考えずに読むとエッセイというか回想録のよ…

田中小実昌『ポロポロ』(河出文庫) 戦争のキツサを独自の視点で語る。戦争の悲惨さというよりもキツサ、シンドサ、といったニュアンス。自分の体験を語りながら、それが「物語」になってしまう事を拒否しながら慎重に語る。特に「ポロポロ」は語りの中に物…

茂木健一郎『脳と仮想』(新潮社) 文系理系問わずに楽しめる知的な本。脳の問題を語ってこういう本ができる事自体も面白い。自分の「仮想」をもっと大切にして時には主観的に突っ走れるようになろうと思った今日この頃。

中島たい子『漢方小説』 第28回すばる文学賞受賞作。月刊すばる11月号に掲載。巧い。面白いし。30代の女のテーマとは何か、がテーマ。巧みな比喩が巧み過ぎて鼻につく事もあるけれど、とにかく読ませる。しかし文章と言うのはとても不思議で、東洋医学…

朝倉祐弥『白の咆哮』 第28回すばる文学賞受賞作。月刊すばる11月号に掲載。小さく閉じた世界でこちゃこちゃやってる感じ。独創性を買われての受賞か。硬質な文体を志向するのはわかるが、硬いだけでは厳しい。

マリオ・バルガス・リョサ『フリアとシナリオライター』 筆者の自伝的な要素の強い小説。国書刊行会の「文学の冒険シリーズ」で第1期刊行予定に入っていたのだけど、遅れに遅れて今年刊行。主人公の視点とラジオドラマのシナリオとが交互に展開されていて、…

『ホテリアー』 日テレで放送中なのだが1話当たり10分ぐらいカットされているので、ヤフオクでDVDを落札(すぐに転売予定)。親と一緒に徹夜で見てしまう。2日連続徹夜。眠い。ホテルマンとホテルのM&Aの専門家との間で繰り広げられるドラマ。もち…

セレブ達のパリコレ、川久保玲の挑戦 開催中のパリ・コレクションで冨永愛がギャルソンのモデルとして登場。 COMME DES GARCONS コム・デ・ギャルソン ギャルソンのテーマは常に「変化」な訳だけれど最近はショップの運営にもその概念を持ち出していて青山の…

パリコレ初日、ヨージヤマモト登場。 2年半ぶりにプレタポルテの日程に戻ったらしい。ついこないだまでオートクチュールコレクションの日程に自分のプレタのコレクションをぶつけていたんだけど。おかげで雑誌の掲載時期もずれちゃって読者としては面倒だっ…

『ルパン三世2ndTVシリーズ 14』 79~84話。もはや惰性で見ている感じではあるけれど、ここまで来たからには全部見きってやるぞという気分ではある。 スタンリー・キューブリック『非情の罠』 キューブリック長篇第2作目。終盤のマネキンだらけの…

クロード・シモン『路面電車』(白水社) 早速再読。そもそもヌーヴォー・ロマンと言われる作家達の作品がなぜこんな読みづらい文体で物語性もあるのか無いのかわからないものになるのかと言うと、彼らの目指す所は「世界をただそこに現前している意味もなけ…

半藤一利『昭和史 1926-1945』(平凡社) 非常に読みやすく、あの時代に何が起こっていたのか、がわかる。冷静に考えれば戦争を回避できる局面はあったのに、メンツや自惚れが判断を誤らせ、坂道を転がるように最悪な方向へと突っ走る。そしてしみじみ、マス…

クロード・シモン『路面電車』(白水社) 堀江敏幸推薦のクロード・シモン。想像以上に手強かった。一読して、何がなんだかわからない。頭の中が???になった所で再び帯を見てみると「宙づりにされた描写が私たちの視線を心地良く惑わす」と書いてあって、…