貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小沼丹『風光る丘』(未知谷) 小沼丹の全集を刊行し終わったと思ったら、全集未収録の長編を刊行するってどういうことですか?未知谷さん?全集の価値が一瞬にして疑わしいものに・・・まぁ、いいんだけど。全集でしか読めないものだらけだし、そのうちがん…

小学館、増収増益 5月30日に株主総会を行い、67期決算と役員人事を発表した。売上高1545億4400万円(前年比2.9%増)、経常利益54億8500万円(同38.6%増)、税引前利益54億2200万円(同20.5%増)、当期利益23億0300万円(同28.9%増)。書籍のがんばりで儲…

藤子不二雄A『魔太郎がくる!!』(ブッキング) 4~6巻読了。キャラクターが濃すぎで最高。1巻とかに比べるとえげつなさがマイルドになってしまった感はあるけど、でも凄い。漫画家に勝手に漫画のモデルに使用されていじめられた魔太郎が漫画家の右腕へ…

節子・クロソフスカ・ド・ローラ『見る美 聞く美 思う美』(祥伝社) バルテュスの奥さんのエッセイ。これが期待してたほどには面白くないのだよ。むしろつまらないのだよ。なんか生活のこだわりみたいなおばさん雑誌のコラムみたいな、ね。あまり新鮮に感じ…

エドウイン、銀座の料亭でジーンズ披露 「着物のようなシルエットのジャケット、刺し子を使ったボトムス」ちょっと気になる。

澁澤龍子『澁澤龍彦との日々』(白水社) 生き字引というか知識の塊=澁澤龍彦がバカだ、バカだと奥さんをバカにしているようでいて実に愛情溢れている感じがたまらなく良い。賢くなってほしい訳じゃないのね。バカだなぁ、はむしろ褒め言葉。んでもって生活…

時間無いけど 読んだ本とかあるので、昨日今日の日記をこのままにしたくはない、という決意を表明しつつ、明日は朝早くスタジオへ直行しなくてはいけないので、寝るしかない、というジレンマ。 ボーダフォン決算発表、3カ年プランで巻き返し狙う 3カ年持つ…

夏石鈴子『新解さんの読み方』(角川文庫) 間違いなく日本一面白い辞書『新明解国語辞典』の思わず吹き出してしまいそうになる記述を集めた一冊。辞書なのに人格を持ってしまっている辺りが素晴らしい。しかもその人格は相当厳しい・・・ [凡人] 自らを高…

主婦の友社、東証二部上場を目指す 2007年を目処に上場。なんでだろ?意味わからん。 【日販の書店売上調査】4月期は対前年比2.0%減と前年割れ 先月は5ヶ月ぶりのプラスだったのに今月はマイナス。楽観できない。 丸善24億の赤字、今後5年間で67…

『Mac Fan 6月号』 まずは買ってからずっと放置していた『Mac Fan』を読んで今更ながら「OS X Tigar」の基本情報を知る。発売日に買ったくせになんも知らんかった。フリーソフトとか使ってカスタマイズしてったら相当面白そうだなぁ、とは思いつつも、そん…

辻静夫『辻静夫コレクション 3 ヨーロッパ一等旅行』(ちくま文庫) 料亭「吉兆」の主人、湯木貞一をかき口説いてヨーロッパ旅行に連れ出した時の旅行記「ヨーロッパ一等旅行」は凄い。日本料理の最高の達人にヨーロッパ最高の料理を体験してもらう事が自分…

3日間世間から離れてました それだけでなんか浦島な感じ。まずは寝て体力を回復し余力があったら明日にでも更新します。

Rosalyn Tureck『Great Pianists of the 20th Century Rosalyn Tureck』 愛聴していたシリーズからテューレックのバッハを猛烈に聴きたくなるというのはそんだけ病んでるってことかしら。安らぎます。さすがバッハ。同じバッハでも疲労困憊してる時はグール…

Bill Henson『MNEMOSYNE』(青幻舎) ABCで立ち読みして衝撃の出会い。いやはやびっくりした。序盤のモノクロの「Untitled Sequence」が流れるように目に飛び込んできて好き。シークエンスなんですよ、まさに。そして全体の雰囲気を一言で言うなら「Melan…

閉塞の中にも遊び 05年秋冬東京コレクション なにも閉塞の中で遊ぶ必要はない。 動き始めたアジア アジア版コレクション、ファッションウィーク!結構良さげに見えるけど、結局1年に2回、違う世界を展開できるのか、が問題なのよね。じゃないと1瞬で飽…

激多忙につき 本日休刊。

きつかった 朝、死にそうにへろへろ。途中で座れて爆睡。乗り換え後は残ってた課題を必死こいて書く。立ち書き。つらい。で、午後、眠い。きつかった。何はともあれ、すべて提出はした。めでたい。 1万円の高級アイスクリーム ハーゲンダッツ 「Take m…

谷川俊太郎『続続・谷川俊太郎詩集』(思潮社) 結構飽き気味なのだが、、とりあえずこの人は意識的にスタイルを変えている。語り口を詩集ごとに変えていて、谷川節、みたいなものは原則として無い。あと批評にちょろっと書いてあってとても興味深かったのは…

テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』 ワンショットの美しさに息をのむ。琴線震えっぱなしで久々の映画体験はかなり濃密な物になった。美しかったなぁ。「君が手を伸ばして、葉に触れ、水滴がしたたった・・・・・・。地に降る涙のように。」

Charles M.Schulz『SNOOPY BOOKS 42 友情だよ!スヌーピー』 スヌーピー侮るなかれ。かわいい顔してかなりシニカル。サリーはチャーリー・ブラウンの妹。 サリー『助けてくれなくたって自分で解決したわよーだ マヌケのグズにいちゃん!』 サリー『先生がク…

村上龍『半島を出よ 下』(幻冬舎) 下巻は一転して単なるシュミレーションではなくなってきた。物語が動き出したというのかな。『69』でのバリ封と基本的には変わらない気がする。そりゃ青年たち各人の強烈な個性がうまい事絡まり合って一大プロジェクト…

祖父母宅@栃木 何かと色々大変で、疲れました。 JRのボーリング大会 まぁひどい話だとは思うけれどそればっかり報道して正義を気取るテレビとそれ見て憤ってる視聴者、なんかキモイべ。 子供向けスタジオ増加 「少子化の一方で、誕生日など子どもの晴れの…

村上龍『半島を出よ 上』(幻冬舎) 経済学にはマクロモデルってものがある。現実の世界で経済政策の実験なんかできる訳ないから、変数を限定した現実世界に類似したモデルを作って、政策の波及効果とかを計算するわけだ。この小説はまさにマクロモデルに変…

進化するストッキング 「ポップで「ダサかわいい」感じが今年風。」

三崎亜記『となり町戦争』(集英社) 最近ちょいと話題になっているのが気になったので読んでみた。五木寛之に天才と言わしめた才能とはいかほどのものか。となり町との目に見えない戦争というのは確かに現代の現実感のない戦争を見事に活写している。役所の…