貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

手塚治虫文化賞 http://www.asahi.com/tezuka/

岡崎京子『ヘルター・スケルター』が受賞、ってのはまぁそれほどの驚きはない感じ。注目すべきは特別賞のみなもと太郎ではないか?『ホモホモ7』(ISBN:4835440617)も復刊された事だし個人的にはみなもと太郎を大プッシュ。 藤子不二雄A『まんが道』(ブ…

出版ヒット作ラッシュ

朝日新聞に最近の出版のヒット作ラッシュに関する記事が。確かに『蹴りたい背中』は芥川受賞作初の100万部突破、もう1個異色のミリオンとしては『13歳のハローワーク』、桁違いの300万越えは御存じ『世界の中心で愛を叫ぶ』と『バカの壁』。確かに…

シュプールの付録

バイラのDVD付録に引き続き今月号のシュプールではグッチのコレクションBGMを収録したCDが付録に。集英社のファッション誌が付録に気合をいれだしている。

小学館決算 平成16年2月期決算は前期比1・1%減の1502億5600万円、経常利益は39億5800万円(前期比145・2%増)、当期利益は17億8700万円(前期は4億4000万円の当期損失)小学館復活の兆し。昨年度は小学館赤字、講談社はなんとか黒字*1、という大手も厳しい…

堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮社) ISBN:410447102X

以前ブックファーストで購入したサイン本。堀江敏幸は一番期待している若手作家。とはいえもう13冊くらい出ているからベテランの域か。この前に読んだ『子午線を求めて』(思潮社)は少し理屈っぽい感はあったが、見事にこなれてきた印象。雪沼という田舎…

志ん朝の落語6 ISBN:4480038760

これにて全6巻読了。登場人物の性格描写の巧みさは自身の演劇体験による所も大きいのだろう。「古い話にも一か所、現代との風穴をあける」とはどういう事なのか、親父の志ん生と比べた時、わかってくる。

小島 功『ヒゲとボイン』 ISBN:475771808X

ビックコミック連載30年にして初の単行本化。これまたエンター・ブレインから出版。なかなかやるなぁ。色っぽくて艶っぽくて仇っぽい。絵の線が良い。 ヒゲは組織のしがらみから解放された男の象徴でありボインはまさしく、堂々と胸をはる女性の生き方の象…

就活 リクナビと日経就職ナビにおさらば。めんどくさくて放置してたけど送られ続けるメールがうざいので退会。ついでにメールも思いっきり整理してスッキリ。 カンヌ映画祭 是枝監督『誰も知らない』主演の誰も知らない男の子が男優賞を受賞。パルムドールは…

古今亭志ん朝『志ん朝の落語4』(ちくま文庫) 落語にはまりまくり!志ん朝のCDが欲しいなぁ。新たなジャンルを開拓する時って、ホント楽しくてしょうがない。

古今亭志ん朝『志ん朝の落語3』(ちくま文庫) 読書のペースが落ちているのは親父である志ん生の落語CDを聴きまくっているから。身も心も落語三昧。就活が終わって心置きなく好きな事をできるわけで、ほんと良い気分。

古今亭志ん朝『志ん朝の落語2』(ちくま文庫) 落語は本当に奥が深い。そして本当に微妙な言葉使いの違いで古臭くなったり、現代性を帯びたり。加減を間違えると台無しだし、凄く繊細で細やかな言葉の芸。なので、言葉に集中すると言う意味で、本で読む落語…

鴨居羊子『鴨居羊子コレクション2 のら犬・のら猫』(国書刊行会) 鴨居羊子の文章はスッと入ってくる。良い文章だなぁ。気負いもなく、衒いもなく、肩の力を抜いて読める。いつも小難しい話ばかり読むのも疲れるのでね。愛犬、愛猫家はもとより、そうじゃ…

古今亭志ん朝『志ん朝の落語1』(ちくま文庫) 読む落語がこんなに面白いとは!!落語ってのは最高に面白いもんだと言う事がわかった。はまりそうだ・・・。普通に笑える短編集といった感覚。是非色んな人に勧めたい。

金子光晴『金子光晴全集2』(中央公論社) 蛾はなかなか良い表現がたくさんあった。戦中臭さもそれほどでもないし。

松田哲夫『編集狂時代』(新潮文庫) 王様のブランチでおなじみのあのおじさんはこんなに凄い人だったのか。ちくま文庫を作った、とか物凄い功績だよなぁ。編集者の仕事の概観が掴めたし、非常に面白かった。現在は出版関連15社が共同で設立したパブリッシ…

日影丈吉『日影丈吉全集3』(国書刊行会) 久しぶりに日影、語り口が渋すぎる。素晴らしい、読ませるねぇ。いぶし銀の文章。

保坂和志『カンバセイション・ピース』(新潮社) ちょっとくどいけど、こういうタイプの作家もいて売れてるってのは良い事だ。