貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

素敵なエッセイは、日常の解像度を上げる。 松岡正剛/雑品屋セイゴオ

松岡正剛というと、千屋千冊のイメージが強くて、
博覧強記で小難しい読書家のイメージが強いのだけど、
このエッセイ集は軽快で、肩肘張らずに読めた。

雑品屋セイゴオ

雑品屋セイゴオ

何の事は無い物品に対する、ごく私的なこだわりや思い入れを
このように綴るのはとても良い。

小難しいことでなくていいから自分もふと感じたことを
書き留めておきたいと思ったのはこの本の影響も強いかも。

エリック・ドルフィーが音楽が終わると、消えて無くなっちゃうと言ったように、
日常の中でふと思ったり感じたりしたことも、gone in the airしてしまう。

When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again.

ブログやSNSも消える前に、留めておきたいというささやかな抵抗として使っても良いよね。