松岡正剛というと、千屋千冊のイメージが強くて、
博覧強記で小難しい読書家のイメージが強いのだけど、
このエッセイ集は軽快で、肩肘張らずに読めた。
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2018/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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何の事は無い物品に対する、ごく私的なこだわりや思い入れを
このように綴るのはとても良い。
小難しいことでなくていいから自分もふと感じたことを
書き留めておきたいと思ったのはこの本の影響も強いかも。
エリック・ドルフィーが音楽が終わると、消えて無くなっちゃうと言ったように、
日常の中でふと思ったり感じたりしたことも、gone in the airしてしまう。
When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again.
ブログやSNSも消える前に、留めておきたいというささやかな抵抗として使っても良いよね。