貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

チャールズ・ディケンズ『荒涼館 4』(ちくま文庫)

ディケンズ『荒涼館』読了。貧者や一般市民への視点、社会批判、などがキーワードか。ドストエフスキーへの影響という点はうなずける。が、夢中にはなれなかった。ドストエフスキーの方が一枚もニ枚も上手な印象。ディケンズを読んでドストエフスキーの偉大さがわかった感がある。ただ、この波瀾万丈ぶり、中学生のときに出会っていたら格別の思いを抱いたかもしれない。エンターテイメント性、大衆に愛された小説家、というのは納得。