2003-03-20 ■ 読 アーシュラ・K・ル・グウィン『ゲド戦記3 さいはての島へ』(岩波書店) 普通、主人公のゲドが大活躍して魔法をドカンドカン使って竜でも退治しそうなもんだが、3巻でのゲドは大賢人の地位にいるものの、もう老年。そう、壮年期なんてすっ飛ばしてしまうのです。ル・グウィンはスゴイ。大賢人ゲドはひたすら地味。しかしなかなか書けるもんじゃないですよ。ハリーポッターとか流行ってる今だからこそちょっと読んで見て欲しい逸品。この巻のテーマは老年とか死とか。深いぜ、ゲド戦記。