貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ『ポルノグラフィア』(河出書房新社
20世紀のポーランド語文学には三人の天才が現れた。ヴィトカッツィ、シュルツ、ゴンブロヴィッチの3人だ。それぞれ、絶望の狂人、溺れる狂人、反逆の狂人、との異名を取る。シュルツは新潮社から全集が出ている。ヴィトカッツィは見た事がない。で、ゴンブロヴィッチは短編集『バカカイ』のみ今でも出版されている。ゴンブロヴィッチはやはり長篇をこそ読んで欲しい。気合の入り方が違う。強烈な個性。永遠の未成熟。