貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ガルシア・マルケス百年の孤独』(新潮社)
傑作。数世代に渡る血縁の物語はゾラの様でもあるし、架空の町での展開はフォークナーを思い出したり。色々な要素が見事にこの1冊に納まっているて構成力も素晴らしい。で、突然ファンタジーの様になったりもする。魔術的リアリズムという言葉がぴたり当てはまる。名前がややこしくなるけど誰の血筋かはわかるようになっているのでいちいち気にしないで読み勧めても大丈夫。父親のホセ・アルカディオが死ぬ時、黄色い花が降ってきて、非常に美しかった記憶があるのだけれど今となっては何ページかわからず引用出来ないのが残念。ちなみに幻の焼酎「百年の孤独」はこの本に由来。

百年の孤独