貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ペドロ・アルモドバル『オール・アバウト・マイ・マザー』
好きだって人多いけれども、ペドロ・アルモドバルはどうもソリが合わない・・・。『トーク・トゥ・ハー』とかも好きだって言う人を良く見かけるけれども激賞するほどの気分にはならず。今日、これ見てあー、なんかあんま好みじゃないんだな、と思ったのだけれど、過小評価かしら。『トーク・トゥ・ハー』はピナ・バウシュが出てるって事で過度の期待をし過ぎたのがよくなかったのかもしれないけど、でもまぁもっといい映画なんていっぱいあるだろうしやっぱり余程暇にならないと見直したりはしないだろうなぁ。
フランソワ・トリュフォー『日曜日が待ち遠しい!』
トリュフォーの遺作。当時のトリュフォーの恋人ファニー・アルダンは決して美人ではないと思うけれども、とても魅力的に撮られている。冒頭の数カットでサスペンスを作り出してしまうんだからうまいよなぁ。観客は誰が本当かなかなかわからん展開に引き込まれていくけれどもそれを作り出したのが冒頭の車のドアを締めるカット。その他にも人の表情とかを何かありそうな感じで巧みに撮るので観てる方はドキドキ。さすが『ヒッチコック 映画術』を書いた人だけの事はある。指パッチンのシーンは結構快感。

 

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