貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

山口瞳『最後から二冊目の巻』(河出書房新社
週刊新潮山口瞳が死ぬまで実に1614回連載した「男性自身」というコラムには77本だけ単行本未収録のものがあったらしく、それらを2冊に分けて刊行するという企画らしい。その1冊目なので、「最後から二冊目」という事になる。その人のちょっとした物の見方や考え方を肩の力を抜いて楽しめるのでエッセイ集というジャンルは嫌いじゃない。もっともエッセイを読ませるには作家の方にそれなりの力量がないとダメなわけで、エッセイが面白いと割とその作家が好きになってしまう。そんなわけで、山口瞳を好きになりそう。またもやおっさんくさい趣味になってしまうけれども・・・。昔はコンドームの事を鉄兜って言ったらしい、とか誰も教えてくれない事がわかったりするのも面白い。

  

「男性自身」1963-1980 最後から二冊目の巻