貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

島田晴雄『雇用を創る構造改革』(日本経済新聞社
テスト対策というしょうも無い動機ではあるが読んでみたら面白い。医療や福祉、住宅流通、子育て支援、旅行観光サービス、等において、現在何が問題なのか、それをどのように改善しようとしているのか、がざっくり把握できる。そのほとんどが他人事ではすまない問題。これから社会に出て、結婚し、家庭を持つ中で自分がどんな不便さに向き合わないといけないのか知っておいて損は無い。本当は、国民はそのような不便に対してもっとわがままになって良いはずで、しょうがないと思うのでは無く制度の問題点を洗い出して改善するように要求するべきなのだけど。あえて家を買わないのもありだな、と思ったり、家を建てるにしても窓ガラスは二重にした方が良いなとか、天然の木をそのまま使うよりも木を砕いてから再び固めた材木の方が強度がある(しかも激安)という驚きの事実等を知る。それと、話は変わるけれど、学者の世界でもいかに自分の功績を旨くアピールするかってとても大切な事だと思った。自慢話と揶揄されがちだけれど、それもかなり大切な能力なんだな、と。

 

「雇用を創る」構造改革 伸びる生活支援型サービス業