2005-03-03 ■ 読 須賀敦子『トリエステの坂道』(白水Uブックス) 自分のことを書いている訳ではないのに自分のことを語っているのがこの人のスタイルだと思うし、そこがまた魅力だと思う。その場合語る対象との距離感が大切な訳で、今回のように自分の家族の事をメインの題材にするのはちょっと近すぎる気が。いつもより少しウェットに感じた。