貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫)
週刊誌ジャーナリズムもバカにはできないな、と。煽情的な安っぽい暴露趣味とかは下らないとは思うけれど、週刊誌の地道な取材が権力側の嘘や欺瞞を暴く事もあるし、事件解決のきっかけになる事もある。でもこれ読んでると昨今の若い編集者は~って小言がベテランから出てくるのもしょうがない気もする。ジャーナリストになろうと思って出版人を目指す人なんてそんなにいないだろうからな。時代の流れと言うか、そこに温度差があるのは当たり前。でも人の繋がりが大切なのは今も昔も同じだろうし、夜を徹して仕事にはげむ姿も変わってはいないんだろうなぁ。仕事が楽しみだ。

 

週刊誌血風録 (講談社文庫)