貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

舞城王太郎阿修羅ガール』(新潮文庫
とりあえず最近の作家のモノも読んでみなくては、と思い読んでみた。茂木健一郎が散々言ってたし、なんか気は進まないのだけど。案の定自分の好みとはかなり違うのだけれども、これが割と若い人達に面白がられるのはわかる気がする。いや、多分実際面白いのかもしれない。文体も新鮮と言えば新鮮。あぁ、こういう言葉で小説書いちゃうんだ、と。確かに、自分の中にもこういう言葉の感覚は多少あるかもしれなくて若くて新しい存在なんだとは思う。その一方でネタとしての面白さと死ぬ前にこの作品に出会って良かったと思ってしまう位の感動とはまったく別な訳で、面白いのかもしれないけど、別段感動はしない。僕にとっては労働後の一杯のビールというよりも貰ったチュッパチャプス(特に好きじゃない味)といった味わい。

 

阿修羅ガール (新潮文庫)