貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

谷川俊太郎『続続・谷川俊太郎詩集』(思潮社
結構飽き気味なのだが、、とりあえずこの人は意識的にスタイルを変えている。語り口を詩集ごとに変えていて、谷川節、みたいなものは原則として無い。あと批評にちょろっと書いてあってとても興味深かったのは、谷川俊太郎の詩は引用しにくいということ。詩は大抵どこか1節を抜き出してきて口ずさむ、そういった自分にとってのワンフレーズってのが取り出しやすいんだけど、この人の詩は引用しようとすると、なんか長くなっちゃう。1連まるごと、とか。詩を丸ごと引用するしかなかったりとか。とても面白い指摘だと思うし、実際読んでみると納得感もありました。