貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP)
永続する、真に卓越した企業の条件、それは会社の基本理念にあると解き明かしたビジネス書の名著。逆に言えば創業時から斬新なアイデアがある事は必ずしも成功の条件ではない、むしろアメリカの超優良企業のほとんどが創業時に卓越したアイデアなんて持っていなかった事も解き明かす。そう言う意味では勇気づけられるな。とにかく始めてみる事が大切。その際の目的意識、譲れない基本理念をぶらさない事、それだけを厳守して努力することが一番大切。また、カリスマ性のある優秀な経営者が必要なわけでもない。経営者が優秀だから永続的に繁栄しているのではなく、多数の社員から優秀な人材を選抜、抜擢できる組織であるから、何代にも渡って優秀な人物が指導的立場に立つ事ができる。これを読んで、本当に組織としての柔軟さ、風通しの良さって大切だな、と思った今日この頃。

 

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則