2005-08-27 ■ 読 P.G.ウッドハウス『ウッドハウス・コレクション よしきた、ジーヴス』(国書刊行会) 機智に富んだ召使いジーヴスとちょっと間抜けなご主人様バーティーの絶妙なコンビが面白いシリーズ第2弾。親戚や友人に起こる様々な問題を今回はバーティーが自ら解決しようと奔走するのだけど、事態は益々悪い方へ。その見事な空回りぶりがとにかく面白い。イギリスのユーモアってのは基本的にシニカルな笑いなのね。とにかくどの会話、どの描写にもにやりとさせられる皮肉のオンパレード。しかもそれが下品じゃない所がイギリスっぽい。このシリーズは前作が短編集だったのだけど、長編もまた面白い。楽しい作品ってのは良いやね。