貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』(国書刊行会
初邦訳。スタージョンの再評価の気運が高まってきているんだとか。『輝く断片』とか装丁が今っぽいので一見すると今旬な新人作家に見えるけれども本人は85年に死去した割と昔の作家。んで、この作品は数少ない長編の1つ。一応SF小説という事になるんだろうけどこんなSF小説もあるのか、とビックリ。宇宙に行くばかりがSFじゃないのね。ジェンダーがテーマでそこの部分はちと固い話にもなるけれど、全体的に面白く読めました。てか、なんか奇想の人って感じで、世界観とか文体とか、興味深い。色んな本がどんどん出てくると良いなぁ。

 

ヴィーナス・プラスX (未来の文学)