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杉浦茂『杉浦茂マンガ館』（筑摩書房）

２巻。「アップルジャムくん」「ピストルボーイ」「少年児雷也」どれも傑作すぎて唖然。こうなるべき、こうなるだろうというお約束とか、文法を軽やかに無視していく姿は尊敬せずにはいられません。とにかく自由を満喫できる最高の漫画家。

藤子・F・不二夫『ドラえもん』（小学館）

１５～１７巻。１話が短く、コンパクトにまとめられていて、無駄がないんだけど、それが奥行きを出しているような。冗長なマンガが多い中、すごく新鮮。むしろダラダラだらだら描いている今のマンガとか無駄多すぎて馬鹿らしくなる。そして色々読んでいると、まず道具ありきではなくて、ちゃんと語りたいお話があって、それに見合った道具が出てきている印象。まず話がちゃんとある、てのが素敵。