貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

金井美恵子・金井久美子『楽しみと日々』(平凡社) 金井美恵子が書く映画のお話。発売当初、ABCでサイン本を手に入れたのは、2007年のこと。2年前!? なんかもう時の流れの速さにびびる。好きな作家が好きな映画について語っている、観たことあるやつはまた…

志村ふくみ『ちよう、はたり』(筑摩書房) 何者なのか知らなかった。読後、調べてみたら草木染めによる作品(着物)の人間国宝だった。ちよう、はたりという言葉と装丁に吸い寄せられるように手に取り、ちょっとめくってみたら、きれいな小裂れの写真が目に…

洲之内 徹『絵のなかの散歩』(新潮社) 画商。『藝術新潮』に連載していた美術エッセイ、『きまぐれ美術館』が有名。なかなか手に入りづらい状況が続いていたけれど、昨年だかにシリーズ6冊がセットになってまとめて復刊。池袋のリブロでたまたま見かけて…

エリヤフ・ゴールドラット『ザ・チョイス』 この人の著作では、これが初めてだったのだけど、確かに読みやすいし、面白い。事例紹介だけでなく、思考法、論理の進め方、を伝えたかったように感じた。ただどうしてもそれは、抽象的な話にならざるを得ない部分…

日影丈吉『日影丈吉全集』(国書刊行会)

日影丈吉『日影丈吉全集』(国書刊行会) 「移行死体」「現代忍者考」「孤独の罠」読了。「孤独の罠」は味があるな。郵便局の配送車とすれ違う景色なんかまるで映画のようじゃないか。 日影丈吉全集〈2〉 作者: 日影丈吉 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日…

日影丈吉『日影丈吉全集2』(国書刊行会) とりあえず『女の家』再読。久しぶりに活字が読みたくなって読んでみる。やっぱり引き込まれるし、活字ってすばらしい。のんびり本読んでくらしたい。

『ゲッターロボ號』(双葉文庫) 1~3巻。んー、あまり面白くはない。

山岸凉子『テレプシコーラ 第二部』(メディアファクトリー) 1巻。ついに出た、2部。過去のバレエ漫画とは一線を画す異質なバレエ漫画。簡略化された背景の中で淡々と容赦なく描かれていく感じは健在。暗くて怖い展開を期待してしまう。 若杉公徳『デトロ…

田村由美『7SEEDS』(小学館) 13巻。未来に来るためだけに過酷な選抜試験を潜り抜けてきた超エリート集団夏のAチームの病みっぷりが半端ない。リーダーの安吾君は完全に性格変わってしまっているけど大丈夫かしら。今までの容赦なさを見るに、安易…

菊地成孔『M/D』(エスクァイア マガジン ジャパン) ずーーーーーーーっと読んでたら読み終わった。これを機に持ってなかったマイルスのCDも大量に揃えた。

高岡壮一郎『富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか』(幻冬舎) 表に出てこないだけで富裕層は日本にたくさんいる。資産1億円以上の富裕層SNS「ゆかし」の運営社が「ゆかし」の中で起こっていることをちら見せする本。富裕層論みたいな部分はまったくも…

中村 伊知哉『「通信と放送の融合」のこれから』 通信と放送の融合に関しての課題をまとめた本。感覚的に通信と放送の融合は当たり前のこととして捉えていたけれど、法整備とかが非常に難しいことがよくわかった。例えば、通信とはわかりやすく言えば電話で…

小宮一慶『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社) さーっと読んでみたら面白かった。この本、横に置きながら、うちの会社の財務諸表を見てみたいな。 『Web Site Expert #16』(技術評論社) CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)特集だ…

水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』(ちくま文庫) 4~6巻。テレビの鬼太郎とはずいぶんイメージが違うので新鮮。妖怪も鬼太郎も、強いんだか弱いんだかわからん。それと、対決シーンがすぐ終わるのが何ともいえない味を醸し出している。あっさりなのです。で、…

重松清『永遠を旅するもの』(講談社) XBox360のゲーム、ロストオデッセイのスピンアウトかと思いきや、ゲームの中で出てくる短編、すなわち重松清担当分がそのまま本になっただけ、という詐欺な1冊。斬新なメディアミックスを期待したのだけど、企画とし…

乙一『The BOOK』(集英社) ジョジョのノベライズ。5年かかったらしい。漫画の4部を読み返したくなったものの、時間がない。。。 浜村弘一『ゲーム産業で何が起こったか』(アスキー) DSはプラットフォームとしてあと何年持つのだろう?? あと、気に…

『Mobile2.0』(インプレスジャパン) 位置情報を生かした情報提供には確かに可能性を感じる。キャリアの公式サイトっていう囲い込み方はもうナンセンスな気が。キャリアのメニューからのアクセス数より、検索から来る人のほうが増えていくだろうし。みんな…

福島儀重・渡辺米英『衣料品MDの成功方程式』(商業界) 単品管理ではなく属性管理。ピンクのパフ袖ニットが売り切れたら、同じものだけ追加しようとすると無理なわけだけど、他のピンクのパフ袖ニットを同価格帯で仕入れられればそっちも売れるはず。そう…

藤巻幸夫『チームリーダーの教科書』(インデックスコミュニケーション) 抽象的。それは当然なんだともう。真理はいつも抽象的なものだから。具体的なテクニックというよりこの人の実感のこもった心構えの本。

藤巻幸夫『人脈の教科書』(インデックスコミュニケーション) なんとなくこういうの読むの恥ずかしいなぁと思ってたんだけど、ファッション業界で人脈を作っていった人ってことで読んでみた。特別斬新なことは書いてなかったけど、それでも人付き合いは大切…

三浦一郎『マーチャンダイジングがわかる事典』(日本実業出版) 1項目1ページという構成は確かにわかりやすいかもしれないが、ちょっと無理がある気も。しかもそれ全部目次に載せて嵩を稼いでいるのがせこい。1ページに収まりきらないようなでかいトピッ…

小島健輔『ファッションビジネスは顧客最適へ動く』(こう書房) 期待していたほどではなかった。そこまで学術的な内容になっているわけではなくて、実際の事例を元に判りやすく書いてあるのだけれども。ただ、いま、自分が作っているECに応用できる所が少…

岩崎剛幸『アパレル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム) 頭の悪そうなタイトル、装丁なのに読んでみると意外とわかりやすい。本当に初歩の初歩レベルの話しかしていない感じではありますが、細かいデータが色々出ているのが便利。それに…

中田信哉『ロジスティクス入門』(日経文庫) 商品の調達から販売までを戦略的に管理、運営するのがロジスティクス。一応関係あるんですよね。メーカーから仕入れた服をどうやって販売にまでこぎつけるか、そのフローを最も効率よく作るのに頭を悩ませていま…

丸木伊参『ユナイテッドアローズ心に響くサービス』(日本経済新聞社) アローズの成り立ち、ヴィジョン、社員教育などのお話。これがなかなか面白い。ワールドのバックアップが無ければ本当にやばかった時もあった様子。ワールド社内でも手を引けという意見…

アルベール・ロビダ『20世紀』(朝日出版社) 1880年代に70年後の未来を予測した小説。ハイテクにはなっているものの基本的な世界観がもろに19世紀を引きずっているのは一目瞭然。何で一目瞭然かというと300点くらい挿絵が入っているから!んで…

常盤新平『山の上ホテル物語』(白水Uブックス) 山の上ホテルは職場のすぐそばにあるので親近感のあるホテル。もちろん泊まったことはないのだけど、ご飯は何度か食べに行ったことがある。確かにうまい。そんな山の上ホテルの魅力はなんとなく伝わってくる…

長田弘『本を愛しなさい』(みすず書房) 端正な造本。中に色刷りの挿画が入っていてこれがとてもほっこりした感じでかわいらしい。本が読みたくて仕方がなくなる。

『前田建設ファンタジー営業部』(幻冬舎) 一昔前に話題になったネットのコンテンツを書籍化。マジンガーZの格納庫を実際に作ろうとしたらどうなるか。緻密な考証に基づき工程や費用を洗い出していく姿はなかなか興味深い。建設業ってこういう風に考えるの…

ポール・グレアム『ハッカーと画家』(オーム社) 後にYahoo! Sroreとなる元のプログラムを作成、Yahoo!による買収により億万長者になった天才プログラマー、ポール・グレアムのエッセイ集。ハッカーの価値観、ハッカーの思考、って結構ちゃんとしている。フラ…