- ヴィム・ヴェンダース『都市とモードのビデオノート』
- 服好き必見の1本。山本耀司のドキュメンタリー。耀司の若さにもビックリするが「デザイナーにならなかったら何になりたかったか?」というヴェンダースの質問に対して「ヒモ」と答えていたのが印象的。物凄い女好きらしいからなぁ。この時ヴェンダースに渡された写真集がザンダーの『20世紀の人々』だったように記憶しているが、ややあやふやな記憶。それとも元々持っていたのか、どちらにしてもザンダーの写真集も登場する。
- ジョセフ・フォン・スタンバーグ『間諜 X27』
- 最後の判決シーンとか凄い!ディートリッヒがとにかく美しい。画面に登場するだけで雰囲気を変えてしまう女優というのはなかなかいるもんじゃない。スタンバーグは本当に素晴らしい監督なのに後に零落。淀川長治がハリウッドを訪れた時、撮影所で洗濯していたと言うから泣ける。
- 成瀬巳喜男『夜ごとの夢』
- 子供の自動車事故後から一気に凄い。サイレントだがその緊張感と言ったら、事故の瞬間など本当にドキッとする。言葉がないからこそ映像で伝えなくてはいけない。その制約から様々な工夫による素晴らしい映像、素晴らしい編集が生まれたんだろう。映画ってそういうものだ。しかし、お話は悲惨。