貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

押井守イノセンス
なんか映像の暴走、ってな感じをちらほら感じてしまう。所々ゲームの動画みたいに思えてしまったりとか。なんつーかCGはスンゴイけど、でもなんか違和感というか、落ち着かないというか。単純に無駄なカットが多い気がするってのもあるんだけど。スタッフロール見てたら四谷シモンの名前があってビックリ。ちなみに出てくる人形は明らかにハンス・ベルメールを意識してるなぁ、と思って見ていたらちゃんと彼の作品集が途中でチョロっと出てきた。好きな物に素直に作ってる感じがして好感。製作途中の人形はビョークのPVそっくり。これもまた好きなんだろうなぁ。押井守、前作よりも饒舌。このシリーズって単純な戦闘シーンの他にシステムを制圧するサイバーな戦闘シーンがある訳だけど、それをどう視覚化して見せるのか、の1つの答えを提示してる。こういう主題を扱う便乗大作映画とかもっと出てきそうだけど、サイバーな戦闘シーンをどう視覚化するか注目。世界展開が前提の作品だけに、三菱商事が絡んでいたのが印象的。

 

イノセンス スタンダード版 [DVD]