2004-11-07 ■ 読 ケネス・クラーク『ザ・ヌード』(ちくま学芸文庫) 裸体画の形態に注目してその変遷を辿る名著。ギリシャ文明が物凄い事、影響力が余りにも強い事を思い知る。近代絵画に至るまでその絵に描かれた人物の形態がどこからきているのか、何の影響下にあるかを徹底的に追求。あらゆる絵画、彫刻を浴びるように見続けないとこんな本書けないよなぁ、と圧倒される。ギリシャの壷に描かれた運動中の裸体像はドガの踊り子まで広がってゆく。うーむ、奥が深い。