貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

『華麗なるミュージカルの世界』
第4回「名作誕生」40~50年代のブロードウェイ黄金時代。「オクラホマ!」「マイ・フェア・レディ」「キス・ミー・ケイト」「サウンド・オブ・ミュージック」みんなこの時代!特筆すべきはロジャースとハマースタインのコンビの活躍。「サウンド・オブ・ミュージック」の製作中にハマースタインはガン宣告される。そんな中最後に書いた曲があの有名な「エーデルワイス」だったんだとか。そう聞くと「花は散ってもまた咲く」と歌うこの曲は泣けるね。彼が死んだとき、ロンドンでもブロードウェイでも街灯を消して弔意を示したらしい。もちろんそんな事をされたのはこの人が初めて。
レイモン・ペイネペイネ 愛の世界旅行』
2001年リバイバル公開されたアニメ。ちょっとなめてたけど見てみたら結構面白い。世界中を旅するんだけど小ネタが豊富。立ち寄った国がブリューゲルの絵の世界だったり。あと物が変化して違う物になったりとか、そういうところにアニメのアニメならではの面白さがある気がした。物に息を吹き込む、命を与える、まさに語源通りのアニメーション。
宮崎駿千と千尋の神隠し
今さらながら見てみた。どうしてもナウシカとかラピュタの方が良かったよなー、と思ってしまいます。
ウィリアム・クライン『モード・イン・フランス』
写真家、ウィリアム・クラインの撮った映画、というかなんというか。確か最近「パリ クライン」展が日本でもやっていたような気がする。2年の春の貧乏旅行のときにパリでたまたま見た展示だったので懐かしかった所にツタヤでこの作品を見かけたので思わず手にとった次第。モードの教科書的な作品、という事だけれどまぁごく普通。モードに興味がないと見ても面白くないとは思う。今でも名前を聞くのはゴルチエとアズディン・アライアくらいか。内幕暴露的な所にはあんま興味無くて、むしろ若いゴルチエが服について熱く語ってる所がとても良い。ASIN:B00006S2QK
フランソワ・オゾン『8人の女たち』
『焼け石に水』しか見たことなかったんだが、これも演劇の様な映画。限定された空間に限定された登場人物。この人の作風なんだな。こないだ公開してた新作は違う雰囲気に思えたけれどもどうなのかしらん。そういえばこれ舞台化もされている。舞台を映画化したような映画だから舞台にするのは容易だろう。飽きさせないし巧いとは思う。色彩とか配役に独特のエロさもあるし。でも欲を言うともうちょっとなんか欲しい、気もする。なんなんだ、と言われても良くわからないけど・・・。ちなみにダンスシーンが何回か出てくるけれども、『焼け石に水』のダンスの方が好き。
ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン『ON THE TOWN 踊る大紐育』
ブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画化。曲はあのレナード・バーンスタイン。この映画も曲の魅力でなんとかもっている感じ。映画としては凡庸かも。わざわざ映画化するよりは舞台をそのまま撮ってくれた方が面白いのに、と思ってしまうけれど、それでもタップダンスとかは非常に魅力的。ジーン・ケリーフランク・シナトラの2トップだけど僕はシナトラ派。どことなくやんちゃな笑顔が魅力。監督のジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンのコンビはこの後『雨に唄えば』も世に送りだす。

 

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