貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

植草甚一スクラップ・ブック12 モダン・ジャズの楽しみ』(晶文社
ここ2日ほど映像三昧だったので今日は1冊読もうと計画→達成。ジャズは大好きだけれどもここ数年少し飽き気味でたまに聞く程度だった。が、この本を読んでしまうと夢中になっていた時のワクワク感が甦ってくる。手垢にまみれ、錆ついていたジャズへの好奇心と感性が一気に濯われてピカピカになった気分。久しぶりに、腰を据えて聴いてみようかしらん。ジャズは人から教わると言うよりはある日突然出会う音楽で、出会ってしまうと後は夢中で色んなレコードを聴き漁る事になる、みたいな事が書いてあったのだけど、ホント昔の自分を思い出すようで微笑ましい。知識としてはほとんど既知の内容でも読んでいて幸せな気分になってニヤニヤできる本と、そんな事は知ってるよ、今さらつまんねーな、と思う本とがあって、植草甚一はもちろん前者なわけ。更に言うならジャズの事そんなに知らなくても楽しめる。(←知人からの証言もある)だから愛されるんだろうな。

 

モダン・ジャズのたのしみ (植草甚一スクラップ・ブック)