貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

スパイク・ジョーンズマルコヴィッチの穴
意外と面白かった。PVを集めたDVDに収録されていた映画は特に面白くも無かったので、これもつまらないんじゃねぇの、と思っていたのだけど。マルコヴィッチに入ったとき、音の聴こえ方が変わるのが巧かった。耳栓をしたときの様に自分の音が聴こえる状態を音で再現。
ジョセフ・フォン・スタンバーグ嘆きの天使
タンバーグが渡独してマレーネ・ディートリッヒを初めて起用した映画。この作品で一躍有名になりスタンバーグ、ディートリッヒのコンビはハリウッドで名作を撮りまくる。『モロッコ』『上海特急』『間諜X21』などなど。そしてディートリッヒは30年代を象徴する大女優へ。とにかくディートリッヒが美しい。彼女が出てくるだけで雰囲気が変わる、そういう風に彼女の魅力を引きだせた所にスタンバーグの凄さがある。ゆえに、ディートリッヒと別れてからの彼が没落していったのは必然と言えるかも。淀川長治は落ちぶれてスタジオで洗濯しているスタンバーグと会った事があるらしい。恐るべし淀川長治
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 3』
5、6話収録。攻殻シリーズは映画、TV共に非常に面白い。一連の事件が繋がっている事が示唆されて来て、物語が動き始める。
ビル・プリンプトン『スーパー変態ハネムーン 花婿は変な人』
アメリカのアングラアニメ界の頂点に立つ人らしい。作風はノー天気アメリカンエログロナンセンス。1秒間のフレーム数の少ないカクカクした動きが独特。腰の動きを表現するのに適している、という説があるらしいが、ちょっと納得。とにかく、ホントに頭おかしいアニメだった。そして一応ストーリーらしき物があるところも笑える。ホントに、アホ。ちなみにアマゾンにはDVDは載ってなかったのでVHSを掲載。
スタンリー・キューブリック『ロリータ』
ロリータと言うとフレンチ・ロリータのイメージがあるのでロリータ役には最初違和感があったが、まぁアメリカン・ロリータってこんな感じなのかしらん。キューブリックは構成力の人だと思っていて、これも例外に非ず。ラストシーンを冒頭にもってくるとか、なかなか大胆。原作ものの映画化には原作に潰されないだけの力量がないとダメね。キューブリックは大体一定以上の満足は与えてくれるので安心して見ていられる。そういえば性的倒錯関連の用語は文学が起原のものが多いなぁ、としみじみ思う。ロリータもサドもマゾも文学が語源だものね。

 

マルコヴィッチの穴 DTSコレクターズエディション [DVD] 嘆きの天使(トールケース) [DVD] 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 03 [DVD] I Married a Strange Person [VHS] [Import] ロリータ [DVD]