貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

植草甚一スクラップ・ブック13 バードと彼の仲間たち』(晶文社
バードことチャーリー・パーカーはジャズ史上の神様みたいに言われ、文句なしの天才プレイヤーとして紹介される訳だけれどじゃあいきなりパーカーを聴いて楽しいかと言うとこれがちと微妙な気がする。ボク自身も最初に聴いた時は良くわからんかった。高校生の時分になけなしのお金をはたいて世評高いダイアル盤4枚組を買った時は、一聴してこんなことならマイルスとか別の買っときゃ良かったと後悔したもの。後に突然開眼して箱買いするほど好きになってしまったけれど。本書の後書きには植草甚一チャーリー・パーカーは好きになれなかったという衝撃的な事実が明かされているのだけど、その気持ち、良くわかります、と思った今日この頃。

 

バードとかれの仲間たち (植草甚一スクラップ・ブック)