- 小島貞二『定本艶笑落語2 艶笑落語名作選』(ちくま文庫)
- 1冊目は小咄を集めたものだったが、2冊目は落語のをそのまま活字にしたものを集めてある。寄席ではなかなかやらないが昔からお座敷話として語られて来たのだそうな。下ネタはなかなか知的だ。
- 『植草甚一スクラップ・ブック23 コーヒー一杯のジャズ』(晶文社)
- 植草甚一の一連の文章はとにかくわかりやすい。小難しい言葉で高尚な批評を展開する訳ではなくて、ただ自分がいつ何を見聴きし、どう驚いたか、が書いてある。そこには彼の無防備な好奇心が丸出しになっていて読んでいるこちらの肩の力もふっと抜けていくんだと思う。