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ルイス・ギルバート『００７　ムーンレイカー』

何故か銃を使わないボンド。代わりに新兵器めじろ押しなんだけど。ベニスのゴンドラが水陸両用になっちゃったり、ベニスでいきなり剣道の胴着姿の奴に襲われたり、前作の敵がお笑いキャラになって登場したり・・・。とにかくサービス精神旺盛。珍しくテンポの良い展開をするのも特徴。オープニングのスタントは気合入ってるなー。飛行機から落下して空中で敵のパラシュートを奪うんだけど、スタント、大変ですよね。興行的には大ヒットだったのだけれど００７ファン的には賛否両論らしい。

フェデリコ・フェリーニ『ジンジャーとフレッド』

最近フェリーニのどぎついセンスにハマり気味。イタリア人の美的感覚ってこんな感じなのかしら。ドギツクてケバくて微妙に薄気味悪い。ＴＶを風刺しまくった快作。微妙に人情味にも溢れていたりして、実に良い。マストロヤンニのタップシーンでの表情も最高。フェリーニは『道』とかよりも『魂のジュリエッタ』などのぶっ飛んでる作品から入った方が親しみやすい気がする。