- 稲垣足穂『稲垣足穂コレクション1 一千一秒物語』(ちくま文庫)
- ダンセイニの影響は受けつつもダンセイニとは全然違うファンタジー。ダンセイニが神話のようなファンタジーならこちらはもっと素朴なブリキのようなファンタジー。「一千一秒物語」に出てくるイメージはデジスタに出てきそう、なんて思ったり。安っぽいイメージと言う訳ではなくて、あくまでも今でも十分通用するイメージと言う意味で。後それと知らずタルホじゃんてイメージも多そうだな、と言う意味で。おもしろいなぁ、そして良い名前。タルホ。自分を落とす話がいくつか出てきて、凄く印象に残る。お月さまがポケットの中に入れていた自分を落してしまったり、など。
昨夜 メトロポリタンの前で電車からとび下りたはずみに 自分を落してしまった
ムーヴィのビラのまえでタバコを火をつけたのも――かどを曲ってきた電車にとび乗ったのも――窓からキラキラした灯と群衆とを見たのも――むかい側に腰かけていたレディの香水の匂いも みんなハッキリ頭に残っているのだが 電車をとび下りて気がつくと 自分がいなくなっていた
「自分を落してしまった話」p.31-32
- 『MS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』
- 「逆襲のシャア」って映画に納めるのは無理あったんじゃないかね。無かったことにしてリメイクしないかね。なんだかんだ一年戦争が一番おもしろそうだしなぁ。Ζの映画版はかなり新しいカットが追加されるそうな。初代ガンダムもカット割とか変えずに最新のグラフィックに、とかやったら凄そうだけどなぁ。