貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

村上龍『半島を出よ 上』(幻冬舎
経済学にはマクロモデルってものがある。現実の世界で経済政策の実験なんかできる訳ないから、変数を限定した現実世界に類似したモデルを作って、政策の波及効果とかを計算するわけだ。この小説はまさにマクロモデルに変数ぶち込んだシュミレーションを見ている感じ。「これが、こうなると、はい、こうなります。では次にそれを別角度から見てみましょう。」みたいな感じ。知的遊戯としては面白いかも。さて、下巻はどうなるか。

 

半島を出よ (上)