貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

井上雄彦SLAM DUNK 2005 12 03-05』(アイティープランニング)
1枚あたり4~5カットの中で軽妙に語ってる。作者も楽しんでるのがわかるし、コマとコマの間を読ませる感じがとてもうまいなぁと感心してしまう。一連の1億冊感謝キャンペーンが集英社とまったく関係のない所で行われていた事はもっと注目されても良いのではないだろうか。従来の作家と出版社の関係ならばこの黒板カード集は集英社から出ていたはずなのでは?漫画家が出版社による管理を嫌い自由に動きだし始めている、ということ。著作権者は、強い。ネット配信とかを考えて行く上で、作家との関係性(法的な権利関係や契約なども含めて)を揺らぎ無いものにしておかないと足下をすくわれてしまいかねない。コンテンツビジネスはコンテンツが無くては始まらない訳で、作家に総スカン喰らったら成り立たない。これってちょっと恐いことですよ、と思う。
高橋留美子めぞん一刻』(小学館漫画文庫)
1巻読了。同期が猛烈な高橋留美子ファンで強烈に推薦していたので読んでみる。高橋留美子はちゃんと読んだ事は無くて、らんまが話題になってた頃も自分はなんか圏外にいた。『うる星やつら』もラムちゃんとか名前は知ってても話は全然わからんし。で、読んでみたら普通に面白い。そして主人公の純情ぶりにその同期の面影をみてまたこれが面白い。

「スラムダンク1億冊感謝記念」黒板カード めぞん一刻 (1) (小学館文庫)