- 『植草甚一スクラップ・ブック 9 ポーノグラフィ始末記』(晶文社)
- 情報の鮮度は皆無なのでおもしろさ大幅減なのは否めない。海外の雑誌に常に目を光らせていて、おもしろそうなのがあればすぐ紹介してくれていた訳で、周りにこんな人がいたら便利だろうなぁ。ナボコフがロリータの契約を無視して印税独り占めするエピソードなどは面白かった。というわけで、このシリーズはやっぱエピソード紹介がおもろい。
- 野内良三『ユーモア大百科』(国書刊行会)
- 前作の『ジョーク・ユーモア・エスプリ大辞典』が艶笑ネタ、いわゆる下ネタ多めだったのに比べると、今回はもう少し幅広いネタを集めている。まぁジョークと下ネタは切っても切れない関係なので依然としてたくさん収録されてはいるけれど。前作との重複なしで相変わらずの面白さ。
ソ連政府はアメリカ人を驚かせようとしてアメリカの会社に三十センチのコンドームを十万個注文した。
この計画は見事に失敗した。
注文の品が届いたとき梱包の箱に《標準サイズ》というラベルが貼られていた。
「標準サイズ」より p.57-58